北海道からはじまる船旅発掘 [第4回]「食」で結ばれた北海道と北関東、その2

いつ食べてもおいしい納豆

今回も「食で結ばれた北海道と北関東」をテーマに、茨城県の食の話を紹介していきます!
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全国的に有名な茨城の納豆

茨城県は、古くから納豆生産が盛んな地域でした。その伝統が受け継がれ、現在も県内各地でたくさんのおいしい納豆が作られています。しかし、茨城県が納豆の産地として有名になった背景には、実はある理由がありました。

茨城県には、県を大きく横断する「那珂川(なかがわ)」という大きな川が流れています。昔、治水技術が未発達だった時代には、台風が近づいてくると那珂川の氾濫による水害が多発しました。そんな環境的な要因があったので水戸藩は、台風の前に収穫できる早生(わせ)大豆づくりを奨励しました。ただ、早生大豆は、一般的な大豆に比べて粒が小さく、豆腐や味噌などの加工にも向いていなかったため、自然と納豆に加工されることになりました。

このような理由で茨城県では一般的だった小粒の納豆は、明治時代に常磐線が開通し、水戸駅のホームで茨城県の納豆が販売され始めると、米に絡みやすい小粒の納豆は好評を受けることになりました。その後、お土産としても広まり始め、「茨城産納豆」が一つのブランドとして認識され始めたのです。

日本人の健康を守る納豆

現代人の健康食品、納豆

納豆は糖質が少なく、低カロリーと豊富なたんぱく質で、ダイエットに効果的な食品として人気の食べ物です。豊富な食物繊維が腸の働きを促し、健康なダイエットを手伝います。また、睡眠ホルモン「メラトニン」の原料となるビタミンB群と必須アミノ酸が多く含まれていて、睡眠にも効果があり、納豆に含まれている「ゲニステイン」という成分は胃がん・乳がん・肺がんなどの予防にいい効果を持っているといわれています。

さらに、高麗人参などの漢方薬剤に多く含まれている「サポニン」まで含まれているので、免疫力向上及び抗がん効果も期待できます。 これら以外にも、鉄分・カルシウム・ビタミンなど、多くの栄養素が含まれている納豆には、もう一つ大きな効果が。二日酔いの原因となる「アセトアルデヒド」という成分の生成を抑制する効果があり、二日酔いを緩和させる働きがあります。

混ぜたらおいしくなる納豆

納豆にも正しい練り方がある!?

納豆と生たまごの相性がいいのは、皆さんご存じかと思います。納豆と相性のいい組み合わせはいろいろあると思いますが、納豆を食べる時も作法があるということはご存じでしょうか。明治から昭和にかけて芸術家、美食家として活躍した北大路魯山人(きたおおじろさんじん)は「納豆の練り方」について、昭和7年発行の雑誌『星岡』における「納豆茶漬け」の紹介の中でこう案内しています。

①とにかく練ります。
②少しずつ醤油を垂らします。
③さらに練ります。糸がなくなってきた納豆に辛子を入れてよく攪拌(かくはん)する。
④好みによって薬味(ねぎのみじん切り)を少量混和すると、一段と味が強くなりおいしくなります。

特に、「最初から醤油を入れて練るのは下手なやり方」だそうです。実際、『味香り戦略研究所』によると、納豆は練るほどにコクがあがるという調査結果もあるそうです。

北海道産の大豆を使用したタカノフーズ(茨城)の納豆

北海道の豆と茨城の納豆

茨城の納豆が人気を得た理由の一つとして、「小粒の豆がご飯によく絡み、おいしい」ということがありました。しかし、茨城県の早生大豆生産だけでは市場の需要をカバーできなかったので、必然的にほかの地域の大豆を使用しなくてはならないことになりました。そこで、納豆用大豆とも呼ばれる小粒の北海道産大豆、「すずまる」を利用して作られた茨城の納豆が多く登場することになりました。

北海道産のすずまるは、甘みがありながら脂質は少なく、歯ごたえがあり、納豆にしたときにねっとりとした糸引きがあるので、納豆用の豆として人気が高い品種です。大豆の一大産地の北海道で生産されたすずまるが納豆の一大産地の茨城で納豆として生まれ変わり、全国の市場に流れているわけです。

北海道と納豆のつながりはもう一つあります。昔の納豆は、稲わらについている納豆菌を使った製造方法しかありませんでした。それが大正時代、北海道大学の半澤洵教授による純粋培養による納豆菌の製造技術が確立されてから、その納豆菌(宮城野三浦菌)を使って製造する方法が全国の主流になり、工場などでの自動化が進むようになったといわれています。

茨城県を代表するキャラクター「ねば~る君」(写真提供:©Office710/MIRIM)

茨城と納豆を代表する納豆の妖精「ねば~る君」

茨城の納豆を語るときに、この方抜きでは語れません!「納豆」とそのふるさと「茨城」そして世界中の「子どもたち」を応援するためにこの世に生まれた納豆の妖精、「ねば~る君」です。

茨城県出身で、年齢710歳、誕生日7月10日、身長710m、体重710gという独特なプロフィールのねば~る君は、「納豆の妖精」「いばらき魅力発信隊」「全国納豆協同組合連合会公認」「ねばねばTVプロデューサー」というさまざまな肩書を持って活動しています。

「ありが納豆ねば~!」「ネバーギブアップねば~!」などの口癖で県民に愛されているねば~る君は、「伸びる縁起物」という異名も持っていて、体に触れると「成績が伸びる」「業績が伸びる」「寿命が伸びる」「運気が伸びる」といわれています。最近はYouTubeチャンネルを開設し、色々なジャンルの動画を投稿しているそうです。

大豆がどのようにして納豆になっていくかが見学できるタカノフーズの工場見学ツアー

納豆の生産過程が見学できる?

納豆は大豆からできているということは皆さんもご存じかと思います。しかし、大豆がどのような工程を経て納豆になっていくかを知っている人はそう多くないと思います。そこで皆さんに納豆工場の見学ができる、『タカノフーズ』の工場見学ツアーをご紹介いたします。

茨城県だけでなく全国的にも納豆メーカーとして有名なタカノフーズの水戸工場では、納豆の製造工程を公開し、納豆についてのいろいろなことを知っていただくための工場見学を実施しています。大豆から納豆が作られ、パッケージされるまでの工程はもちろん、試食コーナー及び製品やパッケージに描かれている「おかめちゃん」のグッズが買える直売店もあります。また、併設の「納豆博物館」では、世界の納豆のことや、家庭での納豆の作り方などもご紹介しています。工場見学及び博物館見学にかかる時間は90分ほどですので、茨城県旅行や出張などで近くを通る際、一度立ち寄ってみるのはいかがでしょう。
※工場見学は事前予約が必要となります。こちらのホームページをご確認ください。

このように、歴史だけでなく食でもつながっている北海道と茨城県。もしこの春、出張や旅行、引っ越しなどで関東にいかなければならない!という方は、北海道の苫小牧市と茨城県の大洗町を結ぶ、太陽マークの「さんふらわあ」のフェリーをぜひご利用ください!

■商船三井フェリーで予定しているキャンペーンと船内イベントをご案内いたします。

快適ひとり船旅!シングルキャンペーン(2020年1月6日~3月31日)

♪さんふらわあ船内イベント♪

その他、さんふらわあのフェリーに関してより詳しく知りたい方はこちらのホームページにてご確認ください。

写真提供

商船三井フェリー株式会社

タカノフーズ株式会社
http://www.takanofoods.co.jp/

ねば~る君のホームページ
https://nebaarukun.info/