羅臼町の夏の恒例行事“ふるさと少年探険隊”に挑む小中学生の過酷なサバイバルに密着!NHK「北海道スペシャル」9/27(金)夜7:57から放送
魚を与えるのではなく釣り方を教えよ(老子のことばより)
この十数年間に多発した「天災」は、もはや「忘れた頃にやってくる」出来事ではなくなりました。すこし前まで、「モノや情報にあふれるこの世の中、お金さえあれば何でも手に入れられる」と信じてきた人でさえ、もしも電気もガスも水道もない、物流もない中でどう生きるか?という考えが一度は頭をよぎったと思います。昨今のキャンプブームというのも、そんな影響があったかもしれません。
近代の利便性を失った場にいても、生き抜く知恵と工夫を身に付ける。そんな経験を子どもたちに積んでもらおう、ということで知床半島のまち・羅臼町では毎年夏、小中学生に5泊6日のサバイバルを体験してもらう恒例行事“ふるさと少年探険隊”を行っています。NHKでは、今年40回目を迎えるこの行事に密着取材をしました。電線や車道すらない場所…そして立ちはだかる自然の厳しさ。成長する子どもたちの姿をご覧ください。
知床半島の東側に位置する羅臼町で、今年40回目を迎える夏の恒例行事“ふるさと少年探険隊”。町内の小中学生29名とスタッフ32名で結成される探険隊は、手つかずの自然が残る世界自然遺産・知床の羅臼側海岸にベースキャンプを構え、電気もガスも使えない5泊6日のサバイバルとなります。
なかでも、今年は7人の中学生が海岸沿いをひたすら歩き、半島先端部の知床岬への踏破をミッションに掲げていました。それは大人でも困難な道中。あるときは、根室海峡の荒波にせり出す岩山に体を這って伝い、またあるときは、クマとの遭遇に身を隠し、さらに、岬の直前には命綱1本を頼りに標高100mの崖が待ち構えていました。
1981年から町の先達たちが活動を支え続け、参加者・スタッフのべ2,000人以上が受け継いできた探険隊。NHK北海道スペシャルでは、羅臼ならではの教育事業に密着し、子どもたちの成長に加え、立ち上げ当初からの歴史や支える大人たちの姿を交えたふるさとの景色を克明に記録しました。映像美にこだわった4Kドローンで雄大な風景をダイナミックに撮影するほか、最新の機材を使用し、彼らが見る風景や稀有な経験、そして冒険中の子どもたちの表情に迫ります。
誰かに「教えてもらう」のではなく、自然の中で変化し自ら“何か”を獲得していく子どもたちの姿を瑞々しく描いた番組です。
北海道スペシャル
“冒険”が僕らを強くする~羅臼ふるさと少年探険隊 40回目の夏~
【放送予定】
9月27日(金)午後7:57~8:42 NHK総合・北海道
※NHKプラスで見逃し配信2週間あり
【出演】
ナレーション・森大翔(シンガーソングライター・羅臼町出身)