高橋惠子さん、三倉佳奈さん主演!北海道の厳しい冬と人のぬくもりを描くラジオドラマ、NHK FM「手が冷たい」11/29(土)夜10時放送!!

雪が舞い、吐く息も白くなり、本格的な冬の気配が濃厚になってきた今日この頃。そんな北海道の厳しい冬を舞台に、人のぬくもりを再確認できる珠玉のラジオドラマが放送されます。
今年7月、「第21回北のシナリオ大賞」で見事大賞に輝いた作品『手が冷たい』が、NHK FMにて11月29日(土)に放送決定!
舞台は、根室市と別海町にまたがる「風蓮湖(ふうれんこ)」。 凍てつく湖の上で行われる伝統漁法「氷下待網漁(こおりしたまちあみりょう)」の世界を通して、凍り付いた心がゆっくりと溶けていく再生の物語です。
収録はNHK札幌放送局で行われ、主演の高橋惠子さん、三倉佳奈さんのほか役者の皆さんが勢ぞろい。休憩の合間を縫って、お二人へのインタビューもできましたので、番組の内容とともに、そのコメントもご紹介します。

物語のあらすじ
主人公は、風蓮湖の近くで漁師として生きてきた佐々木風子(58)。 半年前に夫を亡くし、かつて幼い娘を事故で失った悲しい過去を持つ彼女は、生前の娘から言われた「お母さんの手、冷たい」という言葉に縛られ、厳しい自然と自分の手を憎みながら孤独に生きていました。
そんな彼女のもとに現れたのは、出戻りのシングルマザー・彩芽(27)。 「漁を教えてほしい」と頼み込む彩芽を最初は突き放す風子でしたが、彼女の持ち前の明るさと、その幼い娘の無邪気さに触れ、長く閉ざしていた心が少しずつ揺さぶられていきます。
北海道ゆかりの豪華キャストが出演
主人公・風子を演じるのは、北海道出身の高橋惠子さん。そして、彩芽役には、舞台で冬の富良野に滞在経験を持つ三倉佳奈さんが務めます。 お二人から、本作にかける想いをいただきました。

【佐々木風子 役:高橋惠子さん】
「漁師役は初めてでしたが、厳しい自然の中で冷たさを感じながらも、逆に人のぬくもりを感じる作品だと思いました。私も12歳まで北海道に住んでいたので、あの『凍れる(しばれる)』寒さを思い出しながら演じました。 今回の役は、夫も子供もいない孤独な女性。普段の私とは真逆の『人と話さない孤独』や『心の冷たさ』を掘り下げ、感情を抑えて声だけで表現することに挑戦しました。自分を責め続ける役柄ですが、その中にある感情の機微を感じていただければと思います」

【高橋彩芽 役:三倉佳奈さん】
「今回初めて『氷下待網漁(こおりしたまちあみりょう)』を知りました。彩芽は一度地元を離れ、戻ってきて改めて地元の良さに気づく役どころ。聴いてくださる方にも、地元の魅力や温かさを再発見していただけたら嬉しいです。 以前、冬の富良野で生活した際の、震えるような寒さと厳しさ、そして屋内に入った時のホッとする暖かさを思い出しながら演じました。彩芽は大変な状況でも前向きで明るい女性。風子さんの心を溶かしていくような、そんな温かさを声に乗せて届けたいです」

放送情報
厳しい冬があるからこそ、人の情けが温かい。 北海道に生きる私たちの心の奥底に響く、50分間の物語です。ぜひ、温かいお部屋で耳を傾けてみてください。
NHK FM シアター
『手が冷たい』
~北の果ての漁師町 生きる哀しみが風に舞う~
▼放送日時: 2025年11月29日(土) 午後10時~午後10時50分
▼聴き逃し配信: 放送から1週間
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=M65G6QLKMY_01
▼番組詳細はこちら
https://www.nhk.jp/p/rs/M65G6QLKMY/blog/bl/pXBvnR1eqX/bp/p0LkWwKvql/
