道民に知らせたい環境の異変。NHKドキュメンタリー「北海道道スペシャル オホーツク異変 ~生命の楽園に何が~」2026年1月9日(金)夜7時30分放送

2025年も残すところあとわずか。厳しい寒さの中にも、新しい年への期待が膨らむ季節ですね。
さて、私たちの誇りである「北海道の大自然」。 特に、冬のオホーツク海を埋め尽くす「流氷」は、まさに北国の象徴です。しかし今、その美しい風景の裏側で、静かに、けれど確実に「異変」が起きていることをご存じでしょうか?
年明け早々の2026年1月9日(金)午後7時30分に放送される、NHKにてドキュメンタリー「北海道道スペシャル オホーツク異変 ~生命の楽園に何が~」でその内容を確かめることができます。


生命の楽園・知床で進む「静かなる崩壊」
世界自然遺産・知床。海と陸がつながる豊かな生態系は「生命の楽園」と呼ばれてきました。 しかし今、その営みにほころびが見え始めています。
番組が取材したのは、急速に進む気候変動の最前線。オホーツク海は、世界でも最も早いスピードで温暖化が進む場所の一つと言われています。
減少する流氷:海の豊かさを支える起点である流氷が減っています。
消えゆく魚たち:川からは、マスやサケの姿が消えつつあります。
翻弄される王者:生態系の頂点に君臨するヒグマの運命までもが、大きく変わり始めています。
取材班が目の当たりにしたのは、流氷の減少を起点とした「負の連鎖」でした。多くの研究者が「今こそが、北海道の生態系が持ちこたえられるかどうかの分岐点」だと語ります。

NHK札幌放送局 服部泰年ディレクター コメント
地球規模で起きている気候変動。日本の最北部に位置する北海道にはどのような影響が出ているのか?北海道の環境や生き物たちに何が起きているのか?深く知りたいと考えていました。
そしてちょうど一年前、オホーツク海の流氷が減少していることから取材を始めると、北海道の大自然の象徴である知床半島のいたるところに、流氷を起点として連綿と負の連鎖がつながっていることをまのあたりにしました。
取材した多くの研究者たちは、北海道の生態系が崩れてしまうのか、持ちこたえることができるのか、「今」こそが分岐点であると語っていました。この番組をきっかけに、多くの方が私たちの住む北海道の自然の「尊さ」と「もろさ」を、再認識していただければ、という思いで番組制作に向き合いました。

番組の見どころ:圧倒的な映像美と深い問いかけ
番組では、高精細カメラを駆使したダイナミックな映像で、悠久の時を紡いできた命の営みに迫ります。ナレーションは、元NHKアナウンサーの森田美由紀さんが担当。その落ち着いた語り口により、私たちに「自然の尊さ」と、失われゆくものの「もろさ」を問いかけます。
これは単なる環境番組ではなく、私たちの地元で起きている現実の話。 私たちが愛してやまない北海道、その未来を考えるための、72分間の拡大スペシャルです。

関連イベント:北見でミニ写真展も開催!
放送に合わせて、NHK北見放送局ではミニ写真展が開催されます。番組で使用された圧倒的な映像や写真の数々、そしてディレクターによる解説パネルが展示されます。入場は無料ですので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
●期間: 2026年1月8日(木)~12日(月・祝)
●場所: NHK北見放送局 1階ロビー(北見市北斗町2丁目3-24)

放送情報
北海道の自然が発する「叫び」に、番組を通じて耳を傾けてみませんか。
NHK総合(北海道ブロック)
「北海道道スペシャル オホーツク異変 ~生命の楽園に何が~」
●放送日時: 2026年1月9日(金) 午後7時30分~8時42分
●見逃し配信: NHKの新サービス「NHK ONE」にて放送後1週間配信予定
▼番組詳細はこちらhttps://www.nhk.or.jp/hokkaido/info/articles/310/026/97/
