JP01 vol.6 2015年冬号 <渡島檜山>
「松前三湊」と呼ばれた松前、江差、箱館。江戸時代から物流の要として日本海を舞台に活躍した北前船により、近江や大坂(大阪)などとの交易の拠点として栄えた。
明治期の鉄道の発達とともに、北へ向かう人やモノを運ぶ大動脈として青森と函館を結んだ青函連絡船。その役目は現在、青函トンネルへと引き継がれている。
昔から、渡島檜山は北海道の中でいち早く本州と物理的につながった場所なのだ。
そして今、北海道新幹線の開業という新たなつながりを目前にして、渡島檜山は人と地域の結びつきを深化させ、来るべき新時代を迎える準備を始めている。
つながりが、新たなつながりを生む。その先進地である渡島檜山の今昔を旅してみよう。