実用できるガラスアート「グラスカフェ gla_gla」

洞爺湖の西側にある月浦地区にあるグラスカフェgla_gla。2002年にこの地にオープンしてから17年経ちます。千葉県生まれの高臣さんに、洞爺湖の魅力について聞いてみました。

「ここの場所に決めたのは、家賃かな(笑)。移住して来た当時は、噴火の後で、周りには本当に何も無くて、洞爺湖を見下ろしながらのんびり創作活動ができるな、と思って」とちょっと冗談っぽく話します。カフェを併設している理由は「工房だけだと、ちょっと敷居が高く感じるでしょ?〝カフェ〟だと思ってもらえれば気軽に足を運んでもらえると思って。ゆっくりお茶している間に、作品を見てもらって、気に入ってもらえるきっかけになればな、と」。提供される飲み物を入れるグラスももちろんgla_glaのもの。それぞれの作品名もちょっと個性的です。〝燃える男はロック!〟〝満月のグラス〟〝ゆれる想い・・・〟など。「詩とか、物語の情景を思い浮かべながら作っています。ネーミングから考えて、形にしている感じかな・・」。花器やグラス、ペンダントライトなどがありますが、用途は使う人の自由でいいんじゃない?と特にこれはグラスで・・・と決めている訳ではないそうです。よく見ると、同じ名前の商品でもひとつひとつ微妙に違うような・・・「手が慣れてくると、同じような形になっちゃうので、敢えて同じにならないようにしています。同じものが2つあるという事はありません」。

使う人のシーンを想像して、遊びゴコロを入れた作品づくりになっているようです。ガラスのアクセサリーも展示されていました。「アクセサリーは、作家さんと共同で制作しています。何人か弟子もいるので、その子達の作品も置いています。そうそう、そのうちの一人が、〝FESに行きたい〟って言うんだけど、夏は忙しくて行けないから〝自分でやっちゃえば?〟って言ったら本当に企画してね。7月21日(日)にgla_gla FESをやりました。今年で5回目です」。月浦神社で行われるフェスでは、月浦神社で行われるgla_gla FESでは、月浦農家さんの農産物販売、投げ銭ライブ、フードの出店、手作り 作品の出店、ワークショップ、gla_glaのB級品販売が行われます。月浦地区の魅力をもっと知って欲しくて・・・とさりげなく地域への愛着を表現します。

gla_glaの商品は、近くのカフェゴーシュや、WE HOTEL TOYAでも販売しています。「WE HOTEL TOYAは隈建築事務所設計で、全客室のペンダントライトを設置しました。もちろん、全ての客室のライトは全部違うものにしています」との事。
　最後に洞爺湖エリアのお気に入りスポットを聞くと「ここの庭と、月浦展望台、月浦神社!ぼーっとしながら作品の発想をするのにぴったりなんです」とやはり地域愛を感じる答えでした。

glass cafe gla_gla
住所:洞爺湖町月浦44-517
電話:0142-75-3262
営業時間:平日 12:00〜17:00、土日祝日 11:00〜17:00、不定休
HP:http://glagla.jp/

※ 高臣大介(たかとみだいすけ)さん/1973年千葉生まれ。2000年東京ガラス工芸研究所　研究科終了。2002年洞爺湖町月浦にglass cafe gla_glaオープン。2007年「SNOW SCAPE MOERE」イサム・ノグチ・デザイン　モエレ沼公園　屋外インスタレーション。2009年隈建築事務所設計　Bamboo/Fiberにパーテーションとして作品使用。2012年映画「しあわせのパン」にて作品使用。2017年フランス・アメリカ・日本　プチワールドツアー。2018年隈建築事務所設計　WE HOTEL TOYA全客室にペンダントライト設置。

■ WE HOTEL TOYA
住所:洞爺湖町293-1
電話:0142-89-3333
HP: https://wehoteltoya.com/
世界的に有名な建築家の一人、隈研吾氏によりデザインされたホテル。
洞爺湖の雄大な自然と現代的な「和」が融合されたインテリアは、gla_glaのペンダントライトが落ち着 いた雰囲気をより一層ひきたて、洗練された空間に。客室はすべて湖側に面し、全客室露天風呂付きです。
レストランでは北海道産の食材を生かしたメニューを揃えています。