奇跡の酒が復活!北海道米の原点・赤毛種で造った日本酒「久蔵翁」が5月24日(金)に再販決定!

北海道米の祖と呼ばれる「赤毛米」を原料に、2017年にリリースされた「純米吟醸原酒 久蔵翁」。“飯米の日本酒はいまいち”というイメージを覆し、専門家や酒造りの最高責任者である杜氏も大絶賛の出来栄えでしたが、とある理由(後述)で2020年から販売中止になっていました。
そんな「久蔵翁」が満を持して、5月24日(金)に復活します!
どんな味わいなのか、どんな喉ごしなのか、ワクワクが止まりません。

「純米吟醸原酒 久蔵翁」が“奇跡の酒”と呼ばれる理由

そもそも北海道の寒地では米づくりは不可能と言われていました。その歴史は明治初期、農業指導者・中山久蔵翁の活躍で一変します。現在の北広島市島松の地で「赤毛」の種籾で水田の試作に成功したのです。この種を道内で稲作を始める開拓者に無償で分け与えたことにより、各地で米づくりが広がっていきました。「ゆめぴりか」や「ななつぼし」など北海道米ブランドはこの「赤毛」の子孫に当たります。すごい功績です!
しかし昭和に入ると、成長が早く稲刈りの前に倒れてしまったり、稲穂の長い毛が機械での収穫に向いていなかったりと、栽培の困難さが理由で「赤毛」の生産は終焉を迎えてしまいます。

それから数十年、1984年、北広島市の開基100年の節目を期に栽培を復活。1992年に「水稲赤毛種保存会」が設立され、2012年には北広島商工会でも市内の農家と連携し、生産をスタートしました。そして赤毛米のPRプロジェクトの一環として、2017年に赤毛米で造った酒「久蔵翁」をリリースしたのです。

一度は消え去った「赤毛」を蘇らせて、生まれた「久蔵翁」。完成に至るまでは想像を絶する苦労があり、ひとつひとつ乗り越えてきました。それはまさに奇跡とも言える出来事の連続。そのため「久蔵翁」は“奇跡の酒”と称されているのです。

どうして販売を休止していたのか…そしてそこから生まれた新たな奇跡とは?

「久蔵翁」リリースの初年度、出荷した約1,000本が程なく完売になるほどの成果を上げ、翌年からは生産量を増やすことを計画。さらなる盛り上がりが期待されていましたが、発表から4年目を迎えた2020年、なんとこれまでの「久蔵翁」の品質には至らない、精度の低い日本酒が出来上がってしまいました。これは「赤毛」には栽培地等の由来で日本酒に適する系統と適さない系統があり、4年目に使用した種がこれまでと違うものだったことが理由でした。

この原因究明にかかった日数は約1年。さらには元々の種を入手しても、増殖から収穫まで3年かかるということでやむなく販売を休止することになったのです。

しかしそんなピンチをチャンスに変えます。「久蔵翁」にならなかった赤毛米を使って、後に北のハイグレード食品2023に選定された「赤毛米焼酎 1873」と、赤毛米酒で赤毛米酒を仕込んだ「赤毛米貴醸酒 2023」が誕生しました。これも“奇跡”のなせる業!そう、赤毛米酒にはどこまでも“奇跡”が起こっているのです。

「純米吟醸原酒 久蔵翁」商品概要・取扱店

■商品名:純米吟醸原酒 久蔵翁(きゅうぞうおう)
■内容量:720ml
■精米歩合:60%
■アルコール分:17%
■日本酒度:+3
■販売価格:2,600円(税込)
■販売再開:2024年5月24日(金)

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もっと詳しく赤毛米酒を知ろう!『プチJP01 北広島市赤毛米酒』発行中

中山久蔵翁の想いを受け継ぐ取り組みや、「純米吟醸原酒 久蔵翁」「赤毛米焼酎 1873」「赤毛米貴醸酒 2023」の誕生ストーリー、携わる人々の努力の成果などを詳しく紹介している『プチJP01 北広島市赤毛米酒』が、昨年12月、寒地稲作成功150周年を記念して発行されました。

完成までの背景を知ってから赤毛米酒を飲むと、より美味しく感じるはず。“奇跡の酒”とともに、ぜひチェックしてみてください!

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