安全地帯のエピソードゼロ!結成から半世紀…デビュー前の貴重映像・音源で送るNHK北海道スペシャル「安全地帯・零 ZERO ~旭川の奇跡~」11/15(金)夜7:30~
日本の音楽界で類まれな存在感を放ち続ける、玉置浩二。安全地帯として、80年代から「ワインレッドの心」など都会的なメロディーでヒットを送り出してきたが、その“原点”は70年代、安全地帯を結成した、自然豊かな故郷・北海道旭川市にあった。
「旭川で音楽を作り、旭川に人を呼び込む」―農機具小屋を改修し合宿生活を送りながら音楽を奏でた青春には、病・ケガなど危機に見舞われ、メンバーチェンジを重ねながらもがいた日々がある…。
今回、安全地帯メンバー、元メンバー、関係者などのロング・インタビューが実現。貴重なアマチュア時代の映像・音源とともに、玉置浩二、安全地帯の“原点”、そして今の日本が忘れかけている“情熱”を、呼び覚ましていく。
ストーリー
1973年、中学の同級生だった玉置浩二・武沢豊ら3人が「安全地帯」を結成。以後、現メンバーの矢萩渉・六土開正・田中裕二のほか、武沢の兄・俊也ら8人が、離合集散を繰り返しながらデビューを目指した。
中でも彼らの心に刻まれているのは約4年間に渡る「合宿生活」。田園が広がる旭川市郊外・永山の一軒の農機具小屋を自ら改修し、そこで寝食を共にしながら練習に明け暮れていた。
玉置が10代の頃、音楽的に一番影響を受けた、と言ってはばからないのが、ギター武沢豊の兄で、元メンバーの武沢俊也。結成直後に加入し、安全地帯では主に作詞を担当。作曲の玉置とともにオリジナル曲を多数つくり、ポプコン(当時、新人の登竜門だったコンテスト)に挑戦していく。
当時の安全地帯が目指したのは「旭川で音楽をつくり、旭川で演奏し、旭川に人を呼び込む」という理想。玉置いわく「アメリカのロックバンドみたいに同じ場所で生まれ育ったやつが作る音楽」だ。玉置と俊也は、曲作りの唯一無二のパートナーとして信頼を深めていく。
そんな安全地帯に、大きなチャンスが。当時、井上陽水や小椋佳のプロデューサーとして活躍していた星勝が合宿所を訪問。その後、陽水のバックバンドとして全国ツアーを回ることになった。しかし 俊也は、その直前に脱退。そこにはプロとして作詞をしていくことへの重圧があった。
俊也無しでもやっていく、そう決めた安全地帯は、合宿生活に終止符。「東京での成功」を第一目標に置き換えた。それは、こだわりだった「地元の仲間だけで作る音楽」を諦めることでもあった。以降、安全地帯は、井上陽水作詞「ワインレッドの心」から、多くのヒット曲を世に送り出していくことになる。それが、旭川時代の大きな理想とは合致していなくとも…。
初公開!アマチュア時代の楽曲が
10曲以上!ライブ映像も!
今回、旭川市の多くの関係者を取材。アマチュア時代の貴重な音源、ライブ映像、写真やチラシなどを多数お借りすることが出来た。特に 1976年、ポプコン全国大会に初出場した楽曲「昔にみたもの」、またその後合宿生活で制作した「愛を伝えて」などの未発表曲は、安全地帯がアマチュア時代から完成度の高い楽曲を作っていたことを物語っている。番組では、旭川市公会堂でのライブ映像 はもちろん、BGMとしても当時の楽曲を多数お届けする。
「骨まで愛して」「ガロ」「ドゥービー・ブラザーズ」…
安全地帯のルーツを辿る
玉置浩二・武沢豊が出会った中学時代、1972年から始まる今回の物語。当時流行していた歌謡曲から、フォーク、ロックまで…洋邦問わず多種多様な音楽から受けた影響を、玉置はじめメンバーが語る。特に1975年、ポプコン北海道大会で競った中島みゆきの歌声への衝撃は大きいものであった。
メンバーお手製の“ガリ版”似顔絵
それをモチーフにしたCGアニメも
コピー機もパソコンも無い時代、“ガリ版”でメンバー自身が作っていたチラシ。その中にある印象的な似顔絵を、今回CGアニメ化。番組のところどころに出てくるお茶目なキャラクターにも注目!
玉置浩二 最新ツアーより故郷・旭川公演
そして音楽を志す若者へのメッセージ
今夏から続いている玉置浩二のツアー。その多忙な合間を縫って、この番組のためのインタビューを行ったのは8月末、故郷・旭川市民文化会館でのコンサートを目前に控えたタイミングだった。旭川での玉置の歌声、それを聴く元メンバーたち。今再び交錯する思いを追った。
また、今回のインタビューの終盤、改めて自らの半世紀を振り返った玉置の口からこぼれたのは、現代の音楽を志す若者たちへのメッセージだった。
北海道スペシャル
「安全地帯・零 ZERO ~旭川の奇跡」
●放送
2024年11月15日(金)夜7:30~8:42
NHK総合・北海道
※放送後NHKプラスで1週間見逃し配信(全国から視聴可能)
●出演
玉置浩二、武沢侑昂、六土開正(安全地帯)、
武沢俊也、玉置一芳、宮下隆宏、進藤雅仁(元メンバー)、
星勝(音楽プロデューサー)
●番組HP https://www.nhk.or.jp/hokkaido/lreport/articles/300/104/81/