旅人とローカルのヒト・コトが繋がる場所 ~ホステル「Ten to Ten(テン ト テン)」~
最近、日本を訪れる外国人観光客が増えるとともに、札幌市内で外国人を見かけることは珍しくないことになりました。札幌市がこのような「グローバルシティー」になったのは、雪やラベンダーなどの「北海道」という土地が持っている観光資源の影響によるものではないかと思われます。
しかし、数年前から増えてきた札幌の外国人観光客は、時計台のような有名な観光地だけを貸し切りバスで回るイメージで「観光地」としての札幌に集中していて、「ローカル=地元」な札幌の姿にはあまり触れていない状況でした。
そんな外国人観光客に「ローカルへの入り口」を作るために頑張っているのが、ホステル「Ten to ten Sapporo Station」です。
格安で飛行機のチケットが手に入り、ビザ取得の壁が低くなった今、我々にとって海外旅行は身近なことになりました。しかし、旅行先で現地の人と会話する機会やネイティブの日常に触れられる場所はまだまだ限られています。
そこでTen to tenは、「地元の人、食べ物、生活、景色との出会いから得られる学びや発見があり、それが旅の新たな価値になる」と信じて、「旅人と地元の人・事がつながれる場所や空間を創る」ことを目指しています。
Ten to Tenのターゲットは「お金はあるがシンプルな宿泊施設に泊り、体験にお金を使いたい旅人」。旅先で高いホテルに泊まるより、少し安いローカルなホステルやゲストハウスで現地の雰囲気を楽しみたいと思う、ノープランだけど自由な旅をしたい旅行客がメインターゲットです。
そんなターゲットの心をつかむために、「Hospitality(親切で温かな対応)」「Clean & Polite(清潔な空間)」「Useful(充実な設備・備品・情報・サービス)」「Playful(童心に戻れるようなしかけ)」「Ambitious(挑戦的で新鮮な取り組み)」の5つのテーマで、優れたホテルを指す言葉の「ファイブスターホテル」に並ぶ「ファイブスターホステル」作りに取り組んでいます。
もちろん、旅人にだけ開かれた空間ではありません。地元の人もグローバルな世界から集まった旅人と交流できるようにと、バーやカフェがオープンされています。特に道産食材を使用したドリンクとフードは、旅人だけでなく地元に人にも十分魅力的です。
札幌に住み、この場で働く私たちネイティブの経験をもとにセレクトした、おすすめスポットやグルメをリアルな声で伝えながら、ここを訪れた旅人やローカルの人々が自由に情報交換できる一つのコミュニティを生み出すTen to Ten。現在、さまざまな活動ができるようにバーやライブラリー、ラウンジとシェアスペースが用意されていますが、キッチンにも力を入れるためにメニューを模索中。最近は多くの人に北海道や札幌旅行の魅力を伝えるために動画配信サイトYouTubeでの情報発信まで始めたそうです。
札幌の中の小さなグローバル。そこで出逢う人々が互いの文化や経験をシェアすることで、新たな発見が生まれるホステル「Ten to Ten」。機会があれば、世界の人々と直接交流してみるのはいかがでしょうか。
もっと詳しい情報はこちら、からご確認ください!
Ten to Ten Sapporo Station
住所:札幌市北区北6条西8丁目3-4
問い合わせ:Ten to Ten Sapporo Station TEL. 011-214-1164
HP:http://tentotentoten.com/hostel/sapporostation/index.html