Petit JP01 2024年12月 <下川町>
上川総合振興局に属する下川町は、道北の中核・名寄市の東隣で、西側は道東の町村と接する。
町域の約9割が森林で、オホーツク海にもほど近い、自然あふれる立地だ。
下川町にいると、町民のオープンマインドについて聞くことが多くある。
北海道全体がそうではあるのだが、その理由はまちの歴史をたどれば見えてくる。
2024(令和6)年現在の人口は約2800人。
過疎化が進む中でも町は1998(平成10)年、「持続可能な社会」の先駆けといえる「下川産業クラスター研究会」を設立。
環境だけでなく産業も通じてまちを持続発展させる計画をスタートし、木質バイオマス熱供給などを推進する。
その結果、取り組みが評価され、政府による環境未来都市などに選定された。
大自然と、人々のオープンマインド、環境問題への先進性。
厳しい冬や道央からの距離がありながら、誰もが「住みやすいまち」と異口同音に語る理由と魅力が、下川町には確かにあるのだ。