釧路炉端焼き文化発祥の店「炉ばた」再建に向け、クラウドファンディングで支援募集を開始

店の看板でもある焼き手の"静子おばあちゃん"

仙台にて囲炉裏端でお酒を温めて提供する「元祖 炉ばた」に感銘を受け、1951年に釧路で創業した「炉ばた」。日本有数の漁港・釧路港に揚がる新鮮な魚介類を炭火焼きで提供したところ、地元の評判を呼び人気店となります。

後に、釧路を代表する食文化「炉端焼き」を生んだ店として、多くの国内、海外のメディアでも紹介され、全国からたくさんの旅行客が足を運ぶほか、海外からのお客様、有名人、著名人の方々なども多く来店しました。

そんな名店で、2022年8月3日の夜、突然店内を煙が包みました。原因は隣接する飲食店で発生した火事でした。店内にいた人は無事避難できましたが、そこからもらい火による延焼で、「炉ばた」の店内はほぼ全壊してしまいました。

「炉ばた」は建物も古く、「炉ばたのおばあちゃん」と呼ばれ長年愛されてきた焼き手の中島静子さんも高齢であることから、一時は廃業も検討されました。

しかし、地元を始めとする多くのファンからの「再建してほしい」という声を受け、静子おばあちゃんの孫・中島実亜さんが決意しました。

幼少期から「炉ばた」で過ごすことも多く、高校生頃からお手伝いをすることもあった実亜さんは、この育った場所を私の手で復活させたい、という思いから、仕事を辞めて「炉ばた」再建に人生をかけることになったのです。

しかし、ほぼ全焼した店内は、大規模改修する必要があります。もらい火は補償がありません。

そのため、改築工事の資金の目処もありません。「炉ばた」の店舗には貸主もおり、火の元も「炉ばた」からではないため、保険等の補償も一切なく、絶望的な状況です。

そこで、改修費用の支援を呼びかけるべく、2023年3月21日よりクラウドファンディングを開始することになりました。

クラウドファンディングの返礼品として、店舗内に支援者の名前が書かれた木札の掲示や、これまで店内でのみ提供していた「炉ばた」オリジナルラベルの地酒「福司」、店員も使用している「炉ばた」ロゴ入りタオルなど、未発売商品などを用意しました。 

クラウドファンディングの目標額は800万円。支援募集期間は2023年5月7日までとなっています。

炉ばたの名物おばあちゃんが守ってきた店を復活させるべく、再建に向けてぜひご協力ください。

詳しい情報・お申込みは、クラウドファンディングページへ
https://camp-fire.jp/projects/view/622569