「新米」ってなぁに?お米のまち新篠津村で新米について聞いてきました

「新米」ってなぁに?

新米ってよく聞くけれど、実際のところあまりよく分からない…!ということで、お米のまち新篠津村で、JA新しのつの伊達和哉さんに新米について聞いてきた。教えて、伊達さん!

▼お話を聞いたのは
JA新しのつ 直販課 伊達和哉さん

「そもそも、新米ってなんですか?」

今さら聞けない新米のアレコレ

「新米の季節です」「新米、入荷しました」「やっぱり新米はうまいなぁ!」。…なんてセリフをよく耳にするが、実のところ「そもそも新米って?」と思っている人も多いのではないだろうか。穫れたてでフレッシュ、ということはなんとなく分かるが、新米の定義とは一体?

「分かりやすく言うと、今年獲ったお米、年内は新米として出荷、というイメージです」とJA新しのつの伊達和哉さん。ほうほう、なるほど。農林水産省のホームページによると、「1.原料玄米が生産された当該年の12月31日までに容器に入れられ、若しくは包装された玄米、2.原料玄米が生産された当該年の12月31日までに精白され、容器に入れられ、若しくは包装された玄米であれば『新米』と表示できます」とのこと。つまり、その年に収穫されたお米のうち、年末までに包装されたものは新米と表示することができる。

ちなみにお米には「米穀年度」という収穫期の基準があり、翌年11月1日に新米は古米へと変わるのだという。

「あなたは新米派?古米派?」

新米と古米それぞれに特徴がある

新米には、みずみずしくて柔らかくふっくら、そしてつややかで粘り強いという特徴がある。お米の味を表現する上で「ふっくらつややか、柔らかくて粘り強い」というと、すべてを兼ね備えた最強米のような気もするが、お米の好みは人それぞれ。硬めが好きな人もいれば、あっさりとしたお米の方がいいという人もいる。

「あえて新米ではなく古米を好んで食べる人もいるんですよ。新米と古米をブレンドし、自分好みの配合にして食べるのもアリです。最近は米の保存状態がいいので古米でもおいしく食べることができますし、古米の方が熟成されていておいしいという人もいます」。

ついつい新米至上主義になりがちだが、古米にも新米とは違う良さがある。そして「新米と古米をブレンドして自分好みの方さに調整する」というのは目からウロコの情報。お米にこだわりのある方はぜひ試してみては?

とはいえ、やはりこの時期にしか味わえない新米の柔らかでふっくらとした食感も見逃せない。そんな新米を、おいしく食べるにはどうすればいいのだろうか?

「新米のおいしい食べ方、教えてください!」

旬の新米をよりおいしく味わう

 「新米は水分を含みやすいので、炊くときはお水を少な目に炊くといいですよ。おいしい食べ方ですか?うーん…やっぱり、おいしいお米はそのまま食べるのが一番じゃないでしょうか?塩むすび、おすすめです。塩を振ることでお米の甘みが引き立ちますし、なんだかんだで塩むすびって美味しいですよね」。

たしかに、おいしいお米は軽く塩を振った塩むすびで食べるのが一番おいしいのかもしれない。炊き立ての新米おむすびを想像したら、お腹が減ってきた…!炊くときの水の量については、気持ち少な目にすることでべちゃっとするのを防げるそう。好みの硬さになるように調整してみよう。

「塩むすび以外も知りたいんです」

新米に合うご当地おかずが知りたい

塩むすびもいいけれど、せっかく食材の宝庫・北海道に住んでいるのだから、新米に合うご当地おかずについてもぜひ知りたい!

「新篠津は農地の約半分が米を栽培する田んぼなので、米に合うおかずというものはあまりないのですが(笑)、村内にはキムチ屋さんがありますし、JA女性部が作るつけものも商品化されていますよ」

気になるご当地おかずについては、JP01vol.23ナイトツーリズム号66~67ページで詳しくご紹介。伊達さん、ありがとうございました!

▼JP01vol.23ナイトツーリズム号のデジタルブックはこちらからご覧いただけます。
https://jp01.jp/dbook/