ポッカサッポロが「富良野ホップ炭酸水」を発売

北海道上富良野町の希少なホップ品種「フラノビューティ」を使用した、ホップフレーバーの無糖炭酸水「北海道富良野ホップ炭酸水」 が、2022年3 月14 日(月)より発売されました。

この商品は、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(以下、ポッカサッポロ)とサッポロビール株式会社との共同開発で誕生。ホップの爽やかな香りとほろ苦い味わいが炭酸水とマッチし、国内市場でも貴重な、プレーンや柑橘系以外の無糖炭酸水となります。

原料のホップは、北海道上富良野町で栽培される国産の「フラノビューティ」を使用。フラノビューティとは、長くホップ育種を続けているサッポロビールが、香り研究と交配育成のため14年の開発期間をかけて、2010年に品種登録した品種です。わずかしか栽培されていない大変希少なホップは、フルーティーで瑞々しい香りとほろ苦い味わいが特徴です。

このようなホップ、フラノビューティの魅力を最大限引き出すための工夫として、圃場で収穫したばかりの生のホップから「摘みたての香り」を採取・研究し、味として表現。ホップの魅力を余すことなく詰め込んだ炭酸水に仕上げました。これまで選択肢の狭かった無糖炭酸水のフレーバーに“多様性”を体現する新商品です。

上富良野町とサッポログループのつながり

上富良野町では、日本で唯一、ホップの品種改良が続けられています。この町のホップは、約100年続く伝統の特産品となっています。サッポログループとの結びつきも深く、上富良野町とサッポロビールは長年にわたり同町産のホップを使用したビールで、町を盛り上げてきました。

ホップ農家の数が昔と比べて減った現在、上富良野町には “ビール(アルコール)以外の飲み方でもホップの良さを広めていきたい”との想いがあります。この想いに応え、約100年続くホップ栽培の歴史と文化を守るため、サッポログループとしても様々な形で同町を支えていきたいと考えています。

上富良野町の「ホップ」、その歴史と現在

国産ホップの生産に向けた検討は、1871年に北海道で野生のホップが発見されたことをきっかけにスタートしました。1876年に札幌に開拓使醸造所が、その翌年に農園が設置され、日本で初めての栽培が開始されました。その後、原料の国産化や品種開発の取り組みが始まり、1923年にサッポロビールが上富良野町でホップの試験栽培を開始し、現在に至るまで、ホップの栽培・研究を続けてきました。

その中で培った膨大な経験や技術を活かし、これまでに数十種類にも及ぶ様々な品種を育成。フラノビューティは、それを集約した品種として2010年に生まれました。本品種は、栽培量は少ないものの、特色ある香りの特徴を生かして小規模醸造に使われ続けています。

一方で、ホップの生産量は減少が続いており、2021年現在は、上富良野町内のホップ農家の数は4軒となっています。昨今はクラフトビール人気の高まりにより、国産ホップにも注目が向けられており、上富良野町のホップ栽培への期待も高まっています。

サッポロビールは、4軒の上富良野町のホップ農家と契約し、産地・品種の特色あるホップを購入しています。今回、ポッカサッポロが提供する「富良野ホップ炭酸水」も、上富良野町の特産であるホップを新しい形で製品化したものです。伝統ある特産品と、その産地の持続可能性を、商品の開発・販売を通じて貢献しています。

TOCHIとCRAFTについて

ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、『土地の名産品を飲料にして広めることで、日本の地域を応 援したい。』という願いを込めて、「TOCHIとCRAFT」シリーズを開発・発売しています。「富良野ホップ炭酸水」もそのひとつで、地域の特産品を原料に使用した飲料など、日本各地の希少素材にこだわった“国産産地指定”飲料を展開しています。

また、素材のおいしさを引き出す「製造工程のこだわり」や、「生産者の想い」「地域との連携」「その土地が持つ文化」といった地域の魅力もお伝えしています。これからも「TOCHIとCRAFT」シリーズの開発・発売を通じて、様々な価値をお届けしてまいります。

北海道富良野ホップ炭酸水

●容量/容器形態:500ml/PET ボトル
●希望小売価格:120 円(税別)
●エネルギー:0kcal/100ml 当り
●発売日:2022 年3 月14 日(月)
●販売地区:全国
●商品特長: 1923 年に始まった北海道上富良野のホップ栽培。ホップ農園 と一緒につくった上富良野産ホップのエキス使用のほろにが 無糖炭酸水です。摘みたてホップを表現した爽やかな香りと 炭酸の刺激でリフレッシュできます。