おがる!モノづくり【大空町】オホーツク「豆」ブランド化最前線基地 オホーツクビーンズファクトリー

英語のロゴがスタイリッシュなデザインのオホーツクビーンズファクトリー。管内のJAを集約した施設は、大空町の支援もあり、空港近くの女満別地区に立地。実は山下大空町長が豆づくりをしていた生産農家出身でもあったということもあり、豆への思いが強かったとの話も。

今、おがっている=成長している北海道のモノづくりレポート
おがる!モノづくり 大空町 オホーツクビーンズファクトリー編

オホーツク「豆」ブランド化最前線基地
オホーツクビーンズファクトリー(大空町)

平成30(2018)年秋に稼働した豆類調製工場「オホーツクビーンズファクトリー」。主に大豆、小豆、高級菜豆を主力に、日本一という11品目の豆を高い調製能力で集約している施設だ。
当時、オホーツク管内には小規模な農家が多く、主に小麦、馬鈴薯、甜菜の三年輪作が中心だった。豆作は少なくはないものの、6月に遅霜、9月に早霜と天候に左右される環境の中作られていた。昭和36(1961)年の農業基本法制定で、農業基盤を安定させるため、でんぷん馬鈴薯の生産へシフト。それから40〜50年間豆作は主力ではない作物に。ところが、近年の温暖化や、大型機械での収穫などによって豆の生産が安定化。十勝同様に「豆」を加えた四年輪作の振興をしていく中、前身となるホクレン北見地区穀物調製工場(通称美幌工場)を含む管内の6工場が昭和40〜50年代の施設で老朽化。事業主体を大空町として、管内全14JAが共同で利用する施設が誕生したのである。

ほぼ無人!?工場全体で8名で管理されている。
お話を伺ったオホーツク農協連清水部長。
茶袋が多い豆袋は、白。裏は生産地であるオホーツク地区の場所がわかる。
現場でも、緑、ピンク、青、緑など11品目の豆が分かるようにデザイン。
主力の小豆が袋詰めされるライン。

オホーツク産豆類の
ブランド化へ。
地元企業コラボ商品も発売

早くも複数の事業体が1つになって運営される効果が出てきている。JAとホクレンの職員が同じ職場となり、これまで生産品をホクレンに預けて終わりだったのが、生産者側と流通側の情報が見えるようになった。いい豆づくりができるように生産者にも、販売先にも情報提供が可能になったのだ。11月には、初めて全国和菓子協会と生産者との意見交換会も開催する。
 また、女満別空港から車で7分という立地で、本州からの視察が大幅に増え、全国にオホーツク産の農産物をPRできる機会が増てきたという。
今後は、地元企業との農商工連携を推進。第1弾として国内トップクラスという豊富なイソフラボンを含む大豆のエキスを原料としたハンドクリームを、食品では、製菓大手の「柳月」とのコラボレーションで、オホーツク産大豆きな粉を使ったフランス菓子を販売。オホーツク地区と柳月のスイートピアガーデン店でしか買えない限定商品。「これまで特にこれといった手土産がなかったけど、自分たちの豆を使った商品ができたのが非常にうれしいですね。よく手土産に買うんですよ」と清水部長。

大型機械で収穫が可能になった豆づくり。
今やオホーツクは、豆類の一大産地。
加工品はまだ少ない。各豆は個袋に入れられ、道の駅等で販売されている。
食品以外の加工品第1弾、「べたつかない、乳酸発酵のソイミルククリーム」。
食品として加工品第1弾は、待望の手土産にもなる「オホーツクフィナンシェ」。

問合せ先
オホーツクビーンズファクトリー
大空町女満別中央271
TEL.0152-77-6161

※当ページに掲載の情報は2019年7月のものです。