北海道からはじまる船旅発掘 [第2回] 秋冬の「北関東」船旅、その2
今回も「北関東への船旅」をテーマに、茨城県各地の見所と名物を紹介していきます!
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太平洋の荒波を耐え抜いてきた海の鳥居
まずはここ、茨城県の大洗町(おおあらいまち)。近年、アニメ「ガールズアンドパンツァー」の舞台として有名になった、北海道の苫小牧からフェリーで繋がっている街です。フェリーから降りたら、「大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)」を一度訪ねることをオススメ。大洗磯前神社は、太平洋に面した丘の上にある平安時代に建てられた由緒正しい神社です。御祭神、大己貴命(おおなむちのみこと)が御降臨されたと言われる、海上の聖地に立つ神磯の鳥居は絶景スポット。太平洋の荒波が、鳥居の立っている岩礁に当たり白く砕ける瞬間や,日の出が波を赤く染める光景を目の当たりにすると、その迫力に圧倒されます。
迫力ある夜の名瀑とミラーボールのコラボレーション
次に紹介する場所は、茨城県の大子町(だいごまち)ある日本三名瀑のひとつ「袋田の滝」。昼に見ても迫力のある名瀑が、夜にも楽しめるようライトアップされるイベント、「大子来人〜ダイゴライト〜」が1月まで開催されています。ミラーボールが放つ無数の反射と光による神秘的なトンネルを抜けると、四段にわたって落ちる雄大な滝が浮かび上がる、水墨画のような光景へと辿り着きます。光のトンネルとライトアップが創る幻想的な空間は、「袋田の滝」の新たな魅力を発見させてくれるでしょう。
日本を代表する伝統漁法を受け継ぐ日立のウミウ
次は、茨城県の日立市(ひたちし)に移動します。さて皆さん、ウミウ(海鵜)はご存知ですか?ここ日立市「鵜の岬」には、日本唯一のウミウの捕獲場所があります。捕獲時期は春(4月から6月)と秋(10月から12月)の2回。実はこの岬は、渡り鳥のウミウが休息するポイントになっており、ここで捕獲されたウミウが、岐阜県の長良川など全国の鵜匠(うじょう)・鵜飼(うかい)に送られ、現在まで続いている古典漁法を支えています。夏の風物詩、鵜飼は鵜匠が10羽から12羽程度の鵜を手縄で操り、鵜に鮎(あゆ)を飲ませて捕獲する伝統漁法のひとつ。約1,300年も続いてきた日本の伝統文化を、茨城で捕獲されたウミウが受け継いでいるのです。このウミウの捕獲場は、7月1日から9月30日と1月1日から3月31日まで見学することができます。
淡白で健康にもいい「東のあんこう」
冬の茨城県を代表する「食」といえば、何と言っても「あんこう鍋」!あんこう鍋は、「東のあんこう・西のふぐ」と言われる、大洗町のご当地グルメ。「あんこう」は,つぶれたような平べったい体、大きな頭と鋭い歯が並んだ巨大な口など、見た目はグロテスクな魚ですが,その味は淡白で肉は脂肪が少なく、コラーゲンたっぷりで低カロリーなため、女性にも人気です。11月~3月まで楽しめますが,特に肝が大きくなる12月~2月が一番おいしい時期だと言われています。日本有数の漁場である北海道でもなかなか味わえない「あんこう鍋」。ぜひ味わってみてはいかがでしょう。
江戸っ子のファストフード、常陸秋そば
茨城県の話をするときに、欠かせないものがもう一つあります。それは、茨城県が全国に誇るブランド品種、「常陸秋そば」。香り、味わいに優れ、通をも唸らせるほどの逸品です。1978年、在来種から高品質種が選抜・育成され,県内各地で栽培されるようになった常陸秋そばは、北海道、長野県に次ぎ、全国第3位の収穫量を誇ります。栄養価が高く消化率が優れているタンパク質が豊富に含まれているそばは、高血圧や動脈硬化に効果のあると言われるルチンを多量に含んでいます。そもそも茨城のそばは江戸時代から庶民に愛された健康食品であり、消化が早いため、せっかちな江戸っ子たちのファストフードとしても普及しました。茨城県では秋になると、各地で「そばまつり」も開催されています。常陸秋そばは、まさに秋の茨城の風物詩です。
家族や恋人とゆっくりと楽しむ船旅
これまで、秋冬の茨城県のおすすめスポットを紹介しました。すべてを紹介することはできませんでしたが、やはり茨城県には、ほかの地域ではなかなか味わえない独特な楽しさが潜んでいるので、訪問する価値がある場所だと思います。もちろん、お出かけの際には「さんふらわあ」のフェリーで。長い旅路ではありますが、船の中で、または船上で家族や恋人とゆったりと過ごしていると、いつの間にか魅力満載の茨城県に到着しています。さあ、今年の秋冬はちょっぴりと時間を贅沢に使って、旅行の幸せを手に入れてみましょう!
1・2回で紹介した茨城県の観光地を地図で表示しています。
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その他、さんふらわあのフェリーに関してより詳しく知りたい方はこちらのホームページにてご確認ください。
写真提供
商船三井フェリー株式会社
茨城県営業戦略部観光物産課
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