北海道からはじまる船旅発掘 [第1回] 秋冬の「北関東」船旅、その1

茨城の紅葉(高萩市提供)

11月。色鮮やかな北海道の秋は短くて、紅葉の見頃もあっという間に過ぎてしまいます。本格的な降雪前、冬枯れの北海道にも魅力的な景色はありますが、今年は時間をちょっぴり贅沢に使って、船旅で「2度目の紅葉」を楽しみに出かけませんか?
ご紹介したいのは、苫小牧からフェリーで繋がっている茨城県周辺の秋景色です。なぜ茨城?といいますと、北海道と茨城県は、実は意外な縁があるんです。

「快風丸復元想定模型」(水戸市立博物館提供)

「快風丸」という船のことをご存知でしょうか。時代劇などで「水戸黄門」という名で有名な、水戸藩(現在の茨城県)2代藩主徳川光圀(とくがわみつくに)は、寛文6(1666)年、蝦夷地(現在の北海道)探検のために大船を建造しました。1・2回目の蝦夷地派遣では十分な成果を得られなかったのですが、3回目の探検でやっと北海道にたどり着き、現在の石狩川周辺に到着することができました。当時の探検で使われた船が「快風丸」です。快風丸は当時の日本船の中で一番の大きさを誇る巨大な船だったといわれています。

こんな快風丸のように、現在も北海道と関東の茨城を繋ぐ船があります。それが、北海道の苫小牧と茨城の大洗を繋ぐ太陽マークの「さんふらわあ」のフェリーです

「さんふらわあ」の外観

さんふらわあの内部は清潔で機能的な「洋上ホテル」。展望浴場やサウナ、レストランをはじめとする各種施設を備えており、目的地に着くまでの約18時間を飽きることなく楽しむことができます。デッキに出て外の風景を眺めていると、旅行という非日常感を満喫できます。海の上で見る風景は、いつもの旅行では体験できないもの。運が良ければイルカなどを目にできるかもしれません。そんなひと時をカメラに収められたら、旅の思い出のひとつになることでしょう。

さんふらわあの船内施設

船内のレストランではセットメニュータイプの夕食とバイキングタイプの朝食を楽しむことができます。キッズランドやドッグランなどもあり、子どもやペットのための配慮も感じられます。また特に、展望浴場では海の上でお風呂を楽しむという特別な体験も楽しめます。客室も、かつての「大部屋」だけではなく乗客のプライバシーを確保できるキャビンタイプも。もちろんホテルタイプの各種船室も用意しています。

北海道を離れ、秋真っ盛りの関東へ。体への負担が少なく、のんびりした時間を楽しめるのが船旅の醍醐味です!

船内イベントを楽しむ乗客

最近、LCCの普及で世界各国はもちろん国内でも手軽に目的地に着ける時代になりました。確かに、目的地に早く着くことはいいことかもしれないのですが、旅行とは、目的地に着くまでの旅路まで含めてのもの。飛行機のシートに身を預け、早く目的地にたどり着き、そこでの観光を楽しむことだけが正解というわけではありません。長い旅路ではあるけれど、船の中で、または上で家族や恋人と過ごしながら出来上がる大切な思い出、また、目的地に着いて自分の車で移動できる安心感はそれだけでも価値のあるものですね。

それでは、このように素敵なさんふらわあに乗って旅に出られる秋・冬の北関東はどんな魅力がある場所なのでしょうか。

花貫渓谷の紅葉(高萩市提供)

まずはここ、花貫(はなぬき)渓谷の紅葉です。花貫川が山地の地表を浸食し作り出した花貫渓谷には、大小さまざまな滝や淵が連なり、全国でも珍しい海が望める「花貫ダム」が上流にかけて美しい景観を見せます。渓谷内にある長さ約60mの汐見(しおみ)滝吊り橋から眼下を望めば花貫川の清流が流れ、川のせせらぎを聞きながら紅黄に染まる紅葉を楽しむことができます。

※北関東の観光地紹介の続きはこちら!

■商船三井フェリーで予定しているキャンペーンと船内イベントをご案内します。

快適ひとり船旅!シングルキャンペーン(2020年1月6日(月)~3月31日(火)) 
♪さんふらわあ船上でお笑いライブを開催いたします♪ 

この度、お笑い芸人の囲碁将棋(いごしょうぎ)さんをお招きして、船上お笑いライブを開催いたします。 漫才はもちろんの事、プレゼントがもらえるお楽しみコーナーもご用意しております。 お誘い合わせのうえ、是非さんふらわあ船上お笑いライブへお越しください☆

その他、さんふらわあのフェリーに関してより詳しく知りたい方は、こちらのホームページにてご確認ください。

参考文献

『イカラカラ―アイヌ刺繍の世界』第3節「徳川光圀 蝦夷地へのまなざし―快風丸の蝦夷地派遣―」、p.172-173、公益社団法人アイヌ文化振興・研究推進機構刊、2016。

『水戸市史』「中巻第1」、p.644-654、水戸市刊、1968。

写真提供

商船三井フェリー株式会社

水戸市立博物館

高萩市