北海道からはじまる船旅発掘 [第5回] JP01が行ってみました、「さんふらわあ」の船旅! その1「苫小牧~大洗18時間15分の船旅の醍醐味」

北海道の苫小牧と茨城県の大洗を繋ぐフェリー、「さんふらわあ」

夜行列車の旅。北海道と本州を結ぶそれは、平成28(2016)年の急行「はまなす」(札幌~青森)を最後に叶わなくなって久しい。が、夜行列車の旅に匹敵するいろいろなドラマが生まれうる旅を、苫小牧発大洗行き「さんふらわあ」で行く旅行でJP01編集部員が直接体験してみました!

広く新しい設備は心を躍らせる

驚くほど大きい船、フェリー「さんふらわあ ふらの・さっぽろ」は毎日18時45分に苫小牧を出港する夕方便で、2017年に新しく就航した船です。新しい船なので設備も綺麗で、まるでホテルにチェックインしたような気分になれるほどです。しかし、茨城県大洗港までは18時間15分の長旅。さて、どう過ごしたらよいでしょう。

苫小牧名物の「ほっき踊り」と「ほたての耳」

まずは、苫小牧西フェリーターミナルの売店に行ってみました。狙いは苫小牧名物「ほっき踊り」と「ほたての耳」。苫小牧のご当地キャラ「とまチョップ」が「連れてって」と微笑んでいるので、旅のお供に決定。フェリーにも売店がありますが、ターミナルの売店限定の品もあり、種類豊富ですので、一度のぞいてみることをおすすめします。

まるで海の上のホテル

乗ってきた車はフェリーターミナルの第2駐車場に駐車しておきました。料金は2泊3日で2,000円ですが、ターミナルのすぐ前なのでとても便利です。駐車場に車を止めてきたので、船内まで車を持ち込むことはなく、出航1時間前に乗船しました。

今回の客室はプレミアムですが、ドアを開けた瞬間ビックリ!これはもうホテルです。室内のテレビでは船内サービス案内の確認や無料映画を見る事もできます。他にもバスルームやバルコニーまで完備しているので、とても快適。ただ、たまにフェリーの振動がかすかに感じられるので、船酔いがある方は酔い止めを飲むか、売店でお酒を購入することをおすすめします(笑)。

こんなにもスマホに縛られない時間があるとは

船が出港すると、キャリアによっては、陸地側につながることがたまにありますが、基本的にスマホが圏外になります。なので「スマホさえあれば、ヒマをつぶせる」という当たり前の生活ができなくなります。いや~こんなにスマホに縛られない時間って、いつ以来なんでしょう。フェリーの旅は、この時間をどう過ごすかがポイントです。

親切な船内のスタッフたち

そこで、クルーアテンダントの安松さんと大石さんにお話をお伺いしてみると、今日と明日は船内イベントで太極拳の体験があるとのこと。ほかにも、バルーンアート、マジックショー、コメディショーまでも!? 常連のトラックドライバーの方々が盛り上げてくれたりするのだとか。

目的地に着くまでの長い時間、スマホから解放されみんなが同じ空間で過ごすことになるフェリーでの旅は、より一層仲間との結束が強くなるきっかけにもなります。特に、仕事で何回も乗っているドラックドライバーさんたちは、顔見知りもいるようで、集まって宴会を開いたりしています。

周りを見てみると、ファミリーで来ていたグループはトランプで盛り上がり、2人で来ていた若い女性たちは、おそらく売店で買ったと思われる花札に集中。と、スマホの使えない世界は、不便でもあるけれど、逆に人と人とのコミュニケーションを戻してくれる場にもなるのです。

船上で見れる綺麗な朝焼け

デッキに上がってみると、海を眺める人以外にも、渡り鳥のバードウォッチングを楽しんでいる人もいました。たまにイルカやクジラを見ることができる時もあり、「クジラが見れますよ」と館内放送する船長もいます。

朝の6時ごろになると、船上で朝焼けと日の出を見る事もできて、時間が経つにつれて、「どんどん南に向かっている」ことを自覚させるかのように、東北各地の地方ローカルテレビ番組が流れてきました。

やっと見えてきた大洗港

そして14時15分、大洗港に到着し、約18時間の船旅が終わりました。ここからは、読売旅行さんのバスツアーで茨城県の見所を回る旅が始まります!

その2で続く

■商船三井フェリーで予定しているキャンペーンと船内イベントをご案内いたします。

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その他、さんふらわあのフェリーに関してより詳しく知りたい方はこちらのホームページにてご確認ください。

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